Vrai Amour ~駿の場合~
あとで聞いた話だが、恵様のことを決めると同時に

秋緒様の後見人である大旦那様にも謝罪をし

秋緒様は小早川家のお嬢様とお見合いをすることになったのだという。





「秋緒には足りなかった母性と、私が足りなかったあなたと・・・それを埋めるように惹かれあってしまった」




本当にごめんなさい、と奥様は涙を流した。




「これからの人生は、あなたと一緒に生きていきたいの。受け入れてもらえるかしら」








あまりに突然やってきた幸福に胸が震えた。


46にもなって、こんな幸せが訪れるとは・・・・
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