【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
「…なにそれ?」
「パン」
美菜は分かりきった答えを私に言った。
いや、そーじゃなくてね?
私は悠士君に助けを求めた。
「コイツ寝坊してコンビニ寄る時間ねーからって、俺に売店で買ってきてってメールして来たんだよ」
悠士君はちゃんと、私の欲しい答えをくれた。
美菜を小突きながら。
あぁ、そういう事ね…
「お前朝からよく食うな…」
美菜の机に置いてある2つのパンを見て柾樹が言う。
メロンパンと焼きそばパン。
そして美菜の口にはクリームパン。
「うっさいなーお腹減ってんのよ!私は!」
美菜は柾樹を睨んで残りのパンをばくばく食べていた。
私はその光景だけで、胸焼けがした。