【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦


周りに誰もいなくなった時、朝井さんは再び口を開いた。




「…もう既に2年にまでお前らの噂たってるぞ」


朝井さんは小さな声でそう言った。


“女は怖いな?”と呟いた朝井さんの顔はとても、ふざけていなくって、怖いものがあった。


「へぇ…」


柾樹は薄い反応を見せ“それで?”とでも言いたそうな顔をしていた。


「ちょっと!柾樹君!?」


美菜は柾樹の反応に苛立ったようにして、胸倉を掴もうとしたが、それを悠士君が阻止した。


「ちょ…悠士!?離しなさいよ!」


「……いーよ、向こうから来てもらおうじゃん」


そう言った柾樹の顔は不適な笑みを含んでいた。


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