【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
「…」
「…」
途端にに静まる倉庫内に不思議に思って、瞑っていた目蓋を開けた。
「…くそっ」
ガンっ……
柾樹は振り上げた手を彼女の横の壁にぶつけ、突き飛ばして、睨みつけた。
「ちょっと!柾樹君がやれないなら私がやるから!!」
無言だった美菜がそう言って目に涙を溜めた彼女を睨む。
「…あんた達のやってる事は人間以下よ。彩音がどれだけ苦しんだかわかってんの!?」
美菜は瞳いっぱいに涙を溜めて言う。