【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
「お~やって来たか」
車を降りて荷物を降ろしていると後ろから声が聞こえてきた。
「久しぶり!おっちゃん!!」
その声に応えるべく私の背後にいた悠士君が大声をあげた。
その声には少し吃驚する。
真後ろから発せられた事により耳がかなり痛かった。
「初めて見たけど、あの人が悠士のおじさんみたいね。目元がそっくり」
私と一緒に荷物を降ろしていた美菜が言う。
…うーん確かに似てるかも…
笑うと目尻下がる悠士君、おじさんも下がってるし。
将来悠士君もあんな感じになりそうだな。
少し灼けた肌だけれど、悠士君の黒髪バージョンって感じ。
「おっちゃん!紹介すんね~コイツ、俺の彼女の三浦美菜」
「おっちゃんはやめろよな悠士俺ぁまだ20代だぞ。おっ、お前キレイな子見つけたな~
これからよろしく。俺は仁士(ヒトシ)」
そう言って悠士君のおじさん…もとい仁士さんは美菜と握手した後に私とも握手した。
美菜と同時によろしくお願いします!とか言っちゃった私達は、2人目を見やってで笑っていた。
その後柾樹とも挨拶をしたおじさんはとりあえずと、荷物をそれぞれの部屋に運んでくれた。