【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
「美菜ちゃん悠士の彼女になったんだ〜大変だね?」
「ええ。全くです」
そんな会話をしながら修平さんはテーブルにメニューを置いた。
…ほら美菜がそんな事言うから悠士君しょんぼりしてるよ?
美菜に視線を送ったけど、彼女はまるで気づかなかった。
「そういえば前来て以来コイツら2人を連れて来ないし、話せなかったからさ〜もう寂しくて、寂しくて」
ニヤリと不適に笑った修平さんは柾樹を一瞥した。
「修平さん!」
何を言われるかわかったらしい柾樹は、少し黙った後バツがわるそうな顔をしながら舌打ちをして席に座り直した。
「ほら、舌打ちなんかしない。お前が俺を止めるなんて100年早ぇ」
修平さんは楽しげにそう言っているが、柾樹の顔はもう勝手にしろって感じになっていた。
「コイツ彩音ちゃんと上手くいかないって言ってねちねちしてたよ〜」