【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
「まぁ私たちはの事はおいといてさぁ、彩音はしたくないの…?」
美菜は私にずいっと近づいて人差し指を立てた。
近いよ…
「したくないわけ……じゃ、ない…よ」
そう。
したくないわけじゃない。
前より柾樹の事好きになったし、ひとつになりたい。
でも私から誘うなんて、できない。
「それじゃ、頑張んなよ。フェロモン醸し出してさぁ」
美菜は私に香水をシュッとふりかけた。
…どこから出しだの?
「…なにコレ」
「私愛用のフェロモン香水。これで柾樹君誘惑しちゃいなよ」
美菜はバチリとウィンクしている。
誘惑って………
「あっ!」
その時私と美菜の後ろから一人の女の子の声が聞こえた。