【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
「…だから…ね、彩音。私が言うのもなんだけど、あんまり関わらない方がいいのかも…よ?」
少し遠慮がちな、困ったような表情を浮かべる美菜の声はあまりにも小さく
「えっ…?」
室内がガヤガヤしているせいもあって聞き返す。
「…彩音の同級生がどうかは知らないけど、その神崎藍って人…危なくない?」
美菜は真面目な顔をして私に問いただす。
「……藍君がどうかは私もわからないけど、陸君はそんな人じゃないよ」
美菜の言いたいことはわかるけど、陸君は大丈夫だよ。
「でも…」
「ありがとう。でも大丈夫だよ〜」
そう言ってにこり、笑って美菜を見た。
友達を信じれないなんて悲しいから。