【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
「美菜!一緒に歌おうよ〜!」
クラスメイトが美菜にマイクを渡して2人で歌い出した。
それを眺めていた私に不意に掛けられる言葉。
「…美菜になんか言われたか?」
さっきまで美菜の座っていた私の隣に座ってそう言ったのは柾樹。
「…ん…大丈夫」
私はそう言ってオレンジジュースを一口飲む
「…見た目はあぁでも大丈夫なんだろ?あいつら」
いきなり核心をついてくる柾樹には、美菜と私が何を話していたかお見通しの様。
コクン。
ただ、ただ黙って頷く。
「…まぁ、アレだ。俺が妬かない程度にしといて」
「…え?」
「同窓会。行くんだろ?
気をつけろよ。俺は行けないんだから」