【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
しばらく無言だった陸君が口を開く。
「………彩はどう思う?」
それは予想した言葉とは違っていて、私を困惑させる。
質問した私が質問し返されるなんて…
思っていなかったから。
「…彩も、そう思う?」
困った私にもう一度問い掛ける。
「…私は、陸君は陸君だと思うよ」
真っ直ぐ陸君を見据えて言う。
変わってないと思う。
「ははっ…やっぱり彩は彩だな」
少し乾いた笑い声をあげた後、陸君は話し出した。