【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
「え?あの子そんな巨大な荷物忘れて行ったの?」
さすがは彩音!と言わんばかりに美菜が笑う。
しかしなんでこいつはこうも声がでかいんだ…
玄関先で話してる俺らはきっと、美菜のせいで近所迷惑になっているに違いない。
そう思って美菜を白い目で見た。
「……そんな顔で見なくてもよくない?」
それにすぐさま気付いた美菜は、そう言ってこっちを睨んでくる。
「まぁさ!これで丁度よかたじゃん!!」
少し険悪な雰囲気になった俺と美菜の間に悠士が入る。
いよいよ今日ここに来た理由が明かされるわけだけど、生憎俺はこの2人の言い出す事はわかっている。
「そうね。柾樹君今から彩音にそれ届けに行くんでしょう?私達も行くから」
ほら、やっぱり。
しかも行っていい?とかじゃなくて行くから。という決定事項になっている。