【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
居酒屋を出るとしゃがみ込んでぼーっとしていた悠士がいた。
「あれ?もぅ帰んの?って彩音ちゃん?」
こちらに気づいた悠士は立ち上がりそう言う。
その表情からは先程の酔った感じはなくて、完全に酔いは冷めたのだろう。
「…コイツ送るからお前ら先帰ってていーよ」
「え…でも…」
美菜は酔いつぶれた彩音を見て、少し心配そうな表情をしている。
「終電なくなるかもだし。俺や悠士はまぁ、いいとして美菜は一応女だろ?」
そう言って美菜を見れば何故か無言だった。
「…柾樹もそう言ってるし、今日は柾樹に任せて帰ろっか」
悠士が美菜の肩をぽんっと叩いて諭すように言う。
「…うん」