【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
柾樹君がお風呂に入ってしばらくして、彩音ママから4個目の“ケーキのおかわりは?”と聞かれた。
断るのも悪いと思いつい3個食べてしまっていたが、流石に美味しくても3個食べるとお腹が気持ち悪くなっていた。
「あ…」
言葉に詰まってしまった時
「母さん、無理に食べさせ過ぎだよ」
リビングにやれやれと言った感じで入ってきた人物が。
「あら咲哉、帰ってたの?」
「お兄ちゃん!」
「彩音の同級生から彩音が酔っ払って帰ったって、連絡があったからな」
彩音にお兄ちゃんと呼ばれた咲哉さんは、車のキーをくるくる回しながら彩音ママの手からケーキを取り上げ食べた。
「あ!こら、咲哉!美菜ちゃんの為に切ったケーキなのに!」
彩音ママは咲哉さんを睨みつけて少しむっとしていた。
その顔は彩音にそっくりだった。
「だっていくらなんでも女の子に4個もケーキは食べれない」
「そーだよお母さん!いくら美味しくても4個も食べれない!」
私と同じく3つケーキを完食した彩音がそう言って膨れっ面になった。
…まぁ3つも普通は食べないんだけどね。
「あら…そう…?」
2人に同時に責め立てられたら彩音ママは少ししゅんとしていた。