【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
彩音side
悠士君がお風呂から上がり、やっとお母さんから解放された私と美菜は自分の部屋に来た。
「はぁーもぅっお母さんケーキ食べさせすぎっ!」
マイベッドにぼふっと勢いよく横たわる。
ちなみに柾樹と悠士君は客間。
流石にうちの親も私の部屋で男女を寝かせたりはしないみたい。
「まさか彩音ママがパティシエだったとはね。羨ましいわ」
美菜はベッドの脇に腰掛けて話す。
「全然羨ましくないよ。ケーキ試食させられて太っちゃうよ!
お母さんのケーキは美味しいんだけどお陰で実家の時は、ダイエットに励む日々だったよ」
「あんたでもそんな努力するのね。あーでもケーキあんなに食べたの久しぶりかも。ここくる前にパフェも食べたし。絶対太ったわ」
美菜は何気に私に失礼な発言をぶっこきながら、まぁ太ってもいっかーとか言って笑いながらお腹をさすっていた。
ま、これが美菜なんだけど。
「あ」
美菜が何かを思い出したように呟く。
「え、何?」