【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦


柾樹side




「あーさっきはビビったなぁ〜」


客間に敷かれた布団にごろんと横になる悠士。


お前は声がデケーんだよ。声が。


チラっと見れば悠士は既に布団の中にいて、くつろいでいた。

「…さっきって?」


「柾樹言われてたじゃん?“お前が彩音送ったのか”ってさ。
柾樹が風呂に入ってた時、俺も言われたんだけどあの人目ぇヤバかったよ」


「あー…確かに」


「お前も大変だな。妹を溺愛した兄貴に目、つけられて〜」


悠士はははは〜なんてまるで人事の様に笑う。いや、まぁ、実際人事なんだけど。


それより上を着ろ。上を。
悠士は客間にくるなり暑いとか言って上半身裸になっていた。

…よくもまぁ、他人(しかも女友達)の家で裸になれたな。


悠士のその行動にある意味感服するよ。マジで。


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