【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
夜中ふと目が覚めた。
隣を見れば悠士がぐーぐー寝息をたてて寝ていた。
…お前寝息までうるせーよ。
6時か…
夜中と思ってたけど時計は6時を指していた。
その古ぼけたアンティーク調の時計は、なんかの童謡に出てくる時計みたいに子供が中に入れそうなくらいでかい。
カチカチ鳴り続ける音は俺をもう眠りには就かしてはくれなさそう。
布団から起き上がり、客間を出てみれば僅かに薄明るい。
紫とオレンジが混ざった空は夜と朝がそろそろ交代するらしい。
少し肌寒く感じて肩を竦めれば視界に入ったある人物。
寝起きなのか、今から寝るのかわからないけどとにかく眠そうなその人物は俺に気付きこちらに向かってきた。