【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
…何だ?
結局何が言いたかったんだ?
俺が心配?
いや、違う。
彩音の兄貴はそんな事が言いたかったんじゃねぇと思う。
彩音の元彼を応援してるけど、彩音とどーこうなるなんて思ってないらしい。
元彼はまだ彩音が好きらしい。
でもそれを伝える気はないらしい。
…じゃぁ何で元彼を応援しちゃってんだよ?
……元彼が彩音を忘れる応援してるって事か…?
俺は俺なりの結論に至った。
彩音の兄貴は今まで起きてたみたいだけど、それは俺と話すため…?
薄暗かった空はもう本格的に明るくなってた。
外からは鳥のさえずりがどこからともなく聞こえてくる。
…しかし寒い。
俺はすっかり冷めた体を温めるように、布団に入った。
覚めた目は中々眠りに着けないと思いながら。