【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
学校帰り私は美菜に言われるまま、素直にバイトを代わってもらった。
柾樹と悠士君も今日、バイトみたい。
あの2人も結構なペースでバイト入ってるのに元気だなぁとふと思う。
これが男と女の差…なのかな?
途中まで一緒に帰ったけど、みんなそれぞれのバイト先に向かった。
それを見送って私はドラッグストアに向かう。
あっ、暖かい。
ひんやり冷めた体を暖めてくれる店内は学校帰りの学生がいっぱいいた。
駅ビルの中にあるドラッグストアは広い。
カゴを手に取りサプリメントのコーナーに行く。
種類のありすぎるサプリメント。メーカーもいろいろあってどれを買ったらいいかわかんない。
一つ一つを手に取り効能を確認する。
“肥満症の方”……違うし。
“貧血の方”………少しあるかも?
“マルチビタミン”これだ!!これが欲しかったんだ。
あ、あとマルチミネラルもあった方がいいよね?
それっぽい効能のサプリメントをバサバサとカゴに放り込んで、スキンケア用品の所に向かった。
「あ〜アヤアヤだ〜」
…………ん?
アヤアヤ?
トントンと肩をつつかれたから、くるりと振り返った。