【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
「……大丈夫?」
腰からずり落ちそうになった私を片腕で支える柾樹。
「だ…いじょぶ…」
柾樹はどこか涼しげな顔をしていて、私だけ余裕がない。
それが余計に恥ずかしくて……
「………」
「………」
私は涙目になりながら柾樹を見つめる事しかできない。
視線だけが絡み合う。
「…ちょ…柾樹…?」
ひょいっと私を持ち上げてそのままベッドに連れて行かれる。
え…?
え?え?えー?
あっ……朝から?
馬鹿な私でもわかる。雰囲気。
柾樹は涼しげな顔したままだけど、どこか瞳に熱がこもってる。
「柾樹……学校は…?」
「んなもん別にいーだろ…」
よくないよっ!!
その言葉は柾樹からの激しいキスでかき消された。
「んっ……」
ネクタイはパサっと床に落ちた。せっかく着替えた制服も乱れる。
カーテン全開の部屋は明るくて、はっきりと見える柾樹の顔は今日もキレイ。
…柾樹の顔が見えるって事は、柾樹も私の顔が見えてるワケで…
それがかなり恥ずかしかった。