【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
「はぁ?もうなんなのよ?」
奥から手を引っ張られて来た女の子。
黒髪のちょっとつり目な女の子。
…キレイ。
「はっ!?柾!!何でここにいんのよっ!?てか何してんの?」
「…うるせ」
柾樹は少しげんなりした顔をして、由宇って女の子を見てる。
由宇って子は私と柾樹を交互に見て“彼女?”響と同じ質問をしている。
「あ!初めまして、平山彩音です」
さっきは柾樹に遮られたから、今自己紹介をした。
柾樹の腕を解いて。
それには少しムッとしていたみたいだけれど、私も素知らぬフリをした。
「あ、私由宇。で、コッチが響。私の彼氏」
由宇さんは響の頭を指して言う。