【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦

なんでなんだろう…


柾樹がチョコをもらう度に、イライラとする…


それは美菜も同じらしく


「アイツ、断りなさいよね」


ぶつぶつと言っていた。



決して柾樹が悪いわけではない。
私を不安にさせない様に、捨てられたらチョコレート。


下駄箱にチョコを入れた女の子には悪いけど、私は素直に嬉しいと感じてしまった。




「チッ触ってんじゃねーよ」


…耳を疑いたくなった。


普段、お姉さん口調の美菜がボソリ呟いたのは、彼女らしからぬ口調だったから。



「美菜?」


「…何よ?」


「私、心が狭いかも…」


「そんなの、みんな一緒よ」


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