【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦

「そうなんですか?」


推薦狙いって、やっぱり朝井さんは頭がいいのかなぁ?


…こんな所で、居眠りの罰を一緒にしてるから、そうは見えない…


「なーに失礼な事考えててんの〜?」


プニっと頬をつつかれた。


バレてるっ!!
朝井さんに私の考え、読まれてるっ!!!


私はあははと薄ら笑いを浮かべるしかできなかった。



「まぁさ〜就職も考えたけどね〜」


「え?」


「妃芽と早く一緒に暮らしたくて。でも怒られたよ」


そう言って笑う朝井さんが、少し寂しく見えたのは、窓の外から夕陽が差し込んでいるからなのかな…


私はただ黙って朝井さんの話を聞いていた。


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