【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦

「…まぁ、わかってるよ。妃芽の事なんか。俺の為に言ったんだって」


朝井さんは、多分妃芽ちゃんとの未来を見据えて、悩んでたんだと思う。


早く一緒になれる未来と、自分を育てる未来。


…でもその朝井さんのどちらの未来にも、妃芽ちゃんはいると思う。



だったら、答えはどちらでもいいんだ。


だけど、2人で話し合って決めた未来が、より輝くものになるって信じてその道を進むんだね。



「…朝井さんなら大丈夫ですよ」


だって、一度は引き裂かれたのにまた巡り会えた。


…それって奇跡じゃないかな?


そんな2人だから、私は大丈夫だって思いたい。


にっこり笑った私に朝井さんも笑って“当たり前”そう言ったんだ。


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