【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
私の為に、愛未さんや修平さんまで集まってくるたのがすごく嬉しい。
「何泣いてんのよ、アンタは」
乱暴に私の涙を拭うのは、柾樹じゃなくて美菜。
「いっ…痛いっ」
あまりにも乱暴すぎて、頬がひりひりした。
「まぁ、といあえず食べるかー?」
やっぱり悠士君は盛り上げ役で、その悠士君の一言で、私たちはご飯を食べ出した。
テーブルに盛られた、オードブルはどれも美味しくって、このお店にこういうメニューもあるんだって、初めて知った。
「はい、私と悠士から」
美菜から渡されたのは真っ白な紙に包まれた箱。
「ありがと…なんだろう?」
「家に帰ってから見なさいよ?」
含み笑いをする美菜と悠士君にはあまり、いい予感はしない。
だけど、プレゼントは素直に嬉しいから“ありがとう”とお礼を言った。