【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
「はい、これは私達からッ!!!」
にっこり笑う愛未さんは、なんとも可愛らしい。
「ありがとうございます」
手渡されたのはピンクの箱。
書かれた“Abel”
なんだろう?
空けるの、楽しみだなぁ〜
帰ってからの楽しみがいっぱいだなぁ。
「そういえば、朝井も誘ったのにアイツバイトなんだってさ〜」
フライドポテトを口にくわえて、頬を膨らます愛未さんは最早小動物にしか見えなかった。
「…朝井さんならさっきまで一緒でしたよ?」
「は?」
「「「…えっ?」」」
柾樹は“何でだよ”って目で私を見ていて、愛未さんと、美菜と悠士君はポカン顔。
「あ…いや、私と一緒で居眠りの罰で…」
愛未さんと修平さんにそんな事話すなんて、恥ずかしくてあはは、と笑いながら言った。