【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦



「……ん」


珍しく夜中に目が覚める。


身体は一糸纏わぬ姿で、先程までの情事を思い出させるには充分だった。



「………」


隣には柾樹の寝顔。


私に腕枕をしたままの彼。



「……あれ?」


不意に指に違和感を覚える。


さっきまではなかったもの。


今はキラキラと主張をしているソレ。


「…な、んで…?」


「…誕生日、おめでとう」


私の髪を一束掬ったのは彼。


寝ていたハズの、彼。


「……起きてたの?」


「あぁ」


< 365 / 370 >

この作品をシェア

pagetop