【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
「さっきも言ったけど、彩音はゆっくり考えればいいから」
「…え?」
「……将来の事」
ポンポンとリズムよく叩かれる肩に居心地が良くなる。
「焦っても仕方ねーし、まだ高1なんだから」
「…うん」
「行き詰まっても最後には、俺がお前の未来、全部かっ攫っうから安心しろ」
ねぇ、さっきも思ったけど…それって…そういう事だよね?
柾樹の言う通り、私はゆっくりと将来の事、考えるよ。
柾樹の未来には私がいるって事だよね…?
…私の未来にも柾樹がいないとダメなの。
考えられない。
ぎゅうっと抱きついて言うのは愛の言葉。
“愛してる”