【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
私たちは仁士さんの運転で近くの市場に来ていた。
市場には人がいっぱいいて活気が溢れている。
タオルをハチマキの様におでこに巻いた人を私はこの時、初めて見たんだ。
魚や野菜・果物がたくさんあって、仁士さんはルンルン気分で市場に入って行く。
「あいかわらずおっちゃん生き生きしてるな〜」
隣にいた悠士君はそんな仁士さんを見て笑っていた。
料理が、趣味らしい仁士さん。
その夢の国にでも来た様に瞳を、キラキラ輝かせる仁士さんに私も笑みが零れた。
…しかしその数分後にその笑顔は、私からも悠士君からはもちろんの事、後の2人からも消える事となった。