【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦


「あの…」


「ん?」



「私が聞くべきではないと思うんですけど…」


私の声に、身体ごとこちらに向けた朝井さん。


だから、私も朝井さんに向かい合って言葉を紡いだ。


「妃芽ちゃんとはどうして付き合う事になったんですか?」


と。


妃芽ちゃんには聞きたかったけど聞けなかった事を。


今2人きりなのをいい事に朝井さんに思い切って質問する私は狡いのかも知れない。



優しい朝井さんになら、聞ける…


そう思う私は、きっと狡いんだ。



「…平山ちゃん言うねぇー」


一瞬真剣になった朝井さんが、次の瞬間フッと笑った。


「えっ…?」


「平山ちゃんこそ、フッた男にそんな事言ってたらあの彼氏に嫉妬されちゃうよー?」


朝井さんはそう言っておちゃらけてみるが私はいたって真剣。


「…知りたいの?」


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