お隣さんは同級生【番外編】
「私は話す事なんてないよ…行こ 悠士」
悠士の手を掴みながら私はそう言ってその場を離れようとした。
「なんでだよ!俺は美菜が好きなのに…」
浩人がそう言ってまた腕を掴んでくる。
…しつこいなぁ…
キッと浩人に視線を向ければ私より先に悠士が動いた。
「お前浮気したくせに何今更好きとか言ってんだよ!お前にそんな資格ねぇし、お前に美菜はもったいないんだよ!…わかったら消えろ」
悠士は浩人の胸ぐらを掴んでドスの効いた声で凄みながらそう言って浩人を突き放す。
そのまま倒れ込む浩人はを私はただ見ていた。
「美菜行くぞ!!」
悠士は私の手を握りしめてスタスタと歩きだす。