お隣さんは同級生【番外編】
「…とにかく!アンタ調子に乗ってんじゃないわよ!悠士君とさっさと別れなさいよね!」
そう言うが早く屋上のドアを蹴破る勢いで出て行った3年女。
………いい逃げ。
……何あれ。
ばっかじゃないの?
あんなんで私がビビって別れると思ってんのかしら?
…残念ながら私にはあーゆー脅しは通用しない。
彩音と違って。
所詮女の力だし。全然恐くない。
てか、授業始まっちゃったじゃないのよ。
どーしてくれんのよ。
こんな所いても暑いし焼けるじゃない。
「プっ…」
つらつらと考えてたら不意に聞こえた誰かの笑い声。
「………アンタそんな所で何してんのよ?」
私の視線の先。
屋上のドアがある塀の上にいる悠士。
盗み聞きなんていい度胸ね?