お隣さんは同級生【番外編】


それから数十分私はじっとTVを見ていた。


全然楽しくない。


このTVも、この会自体も。


悠士は今、さっきの花木って奴と話していて…私マジでなんでここにいるの…?



ふうっとため息を吐いた時


「腹減らねぇ?」


いきなり高梨が言い出した。


「…あ~そういえば減ったなぁ」


「どうする?なんか頼む?」


あちらこちらから聞こえるご飯話。


…もう解散でいいじゃない。


「あっ…私簡単なのでいいなら作るよ?」


だけど、そう簡単には帰れなかった。高梨の彼女の言葉で。



ツイテールのその小柄な女の子。
彼女のいない男は女の子の手料理に異様に盛り上がっていた。


…彼氏がいる女の子は少し複雑そうな顔していたけれど。

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