お隣さんは同級生【番外編】


目の前に並べられた料理を見て、私(+数人の女の子)は呆然としていた。


テーブルに並べられたそれら。


お洒落なパエリアなるものが置かれてあった。
…ミネストローネとサラダまでつけて。


「「「うわーうまそー」」」


キラキラした目で高梨の彼女を見る男共は羨望の眼差しを向けていた。


「ちょっと、張り切りすぎちゃった」


えへっなんて言って、可愛らしく小首を傾げる彼女。


…張り切りすぎだろうよ。


多分それは私以外の彼女さん達も思った事だろう…


「まぁ取り敢えず食えよ!俺の彼女調理の専門校だなら味は保障するぜ」


「いやん。高ちゃんたらっ」


高梨の腕に絡みついたツイテールな彼女は、高梨のほっぺたをつんとつついていた。


……なんなんだろうか?
この高梨とその彼女は、私達にラブラブっぷりを見せびらかしたいんだろうか?




そう思いながらも口に入れたパエリアは…本当に美味しかった。


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