お隣さんは同級生【番外編】
「美菜!今日は私が奢るから!!」
彩音とバイト前にご飯を食べに行くことになって、近くのカフェに来た。
「いいよ…別に奢らなくっても…」
「いいの!!美菜が悲しい時に気付いてあげられなかったから!せめてものお詫びに…ね?」
彩音は私にメニューを手渡す。
その顔は意志の強いものだった。
何気に頑固な彩音は今日は絶対奢る気満々。
絶対私には払わせない気らしい。
「…じゃぁお言葉に甘えて…」
だから、そう言うしかなくて渋々メニューを受け取る。
「どうぞー」
彩音は笑顔でそう言う。
うん。
やっぱアンタ可愛いわ。
素直だし。モテるのもわかる気がするな。
柾樹君とは最近すれ違いな感じで彩音もあんまり元気がない感じだったけど、彩音にはちゃんと幸せになって欲しいと思う。