お隣さんは同級生【番外編】
キラキラした目をした女の子。
「…知り合い?」
柾樹は私に視線を合わせて問う。知り合いじゃないわけじゃないけれど、明らかに柾樹に好意を持った子と関わりなんて持って欲しくない。
「は…むぐっ」
「いえ、お邪魔の様ですし私達はこれで」
私より先に声をあげた女の子。
だけれどお湯をかけた女の子の口を塞いだ2人はそのままその子を引き摺って行ってしまった。
微かに“女のいる男はヤメロ!”とかなんとか聞こえていたけれど。
少しホッとして「じゃぁ部屋戻ろう?」そう告げれば
「彩音顔赤い」
ニヤリと笑った柾樹は意地悪顔。
自分が変な事言うからでしょう!?
また思い出すさっきの“暖めて”の言葉。
私は柾樹をぽかぽかと叩きながら部屋へと戻った。