お隣さんは同級生【番外編】


仲居さんが部屋を後にして、先ずざっと髪の毛を乾かした。


再び席に着いて、改めて料理を眺めてみる。


うん。美味しそう…
テーブルの真ん中に鎮座するのは海鮮鍋で、その周りを取り囲むようにお刺身や茶碗蒸し、天ぷら…とかなりの量がある。


…全部食べれるだろうか?


「食べるか」


少し不安に思いながらも柾樹の言葉で食事を開始した。


「美菜達とコテージ行ってもう大分経つね…?」


「そうだな」


「来年もまた行けたらいいね!」


「………」


それには返事してくれなかったけれど、柾樹ならなんだかんだで一緒に行ってくれそうだなって思った。


< 87 / 92 >

この作品をシェア

pagetop