お隣さんは同級生【番外編】
仲居さんが部屋を後にして、先ずざっと髪の毛を乾かした。
再び席に着いて、改めて料理を眺めてみる。
うん。美味しそう…
テーブルの真ん中に鎮座するのは海鮮鍋で、その周りを取り囲むようにお刺身や茶碗蒸し、天ぷら…とかなりの量がある。
…全部食べれるだろうか?
「食べるか」
少し不安に思いながらも柾樹の言葉で食事を開始した。
「美菜達とコテージ行ってもう大分経つね…?」
「そうだな」
「来年もまた行けたらいいね!」
「………」
それには返事してくれなかったけれど、柾樹ならなんだかんだで一緒に行ってくれそうだなって思った。