お隣さんは同級生【番外編】
バイトが終わって私は彩音と途中まで一緒に帰った。
「じゃぁまた明日学校でね!気をつけて帰るのよ!!」
私は彩音にそう言って手を振る。
…自分でも思うんだけど、なんか私お母さんみたいじゃないかしら。
「うん!ありがとう!!じゃぁまた明日~バイバイっ」
彩音もそう言って自分の家の方向に歩きだす。
でも、彩音ってどこかふわふわしてて気になるのよね。
見てるこっちが危なっかしく思う。
……だからこんなに過保護になるのかしら?
彩音の後ろ姿を見送って私も自分の家に向かって歩き出す。
あー疲れたわ。
バイトって意外に疲れるのよね。
ふぅーとため息を吐き出す。
しばらく歩いていると家の近くの公園に人影が見えた。
…こんな時間に1人で何してんのかしら?
よく見えないけれど1人で突っ立ってるその人はなんだか不気味。
「美菜!!」
素通りしようとした時、腕を掴まれた。