ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「ゆっ……き……ちゃ……」


悪い夢であって欲しかった。


そしたら、目が覚めてすぐに雪ちゃんに電話をして、いつもみたいに慰めて貰えたから……。


だけど、そんなあたしの気持ちを嘲笑うかのように、握った拳に食い込む爪が痛くて…


これが現実なんだと、まざまざと思い知らされた。


それなのに……。


あたしの頭は、理解も納得もしようとはしない。


この現実を認めてしまえば本当に全てが終わってしまいそうで、どんなにみっともなく足掻いてでも認めたくなかったんだ……。


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