ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
腐れ縁の兄妹
桜が満開に咲き誇る四月、あたしは高校三年生に、雪ちゃんは大学二回生になった。
「おはよう、雪ちゃん!」
「おはよう。渚、髪の毛跳ねてるよ」
家まで迎えに来てくれた雪ちゃんが、クスクスと笑いながらあたしの髪を手櫛で整えてくれた。
「だって、春休みの宿題が終わらなくて、アイロンする暇がなかったんだもん」
「……渚、ちゃんと終わらせたって言ってたよね?」
あたしの言い訳に怪訝な顔をした雪ちゃんに、慌ててハハッと渇いた笑いを返す。
「ぶ、物理だけ……つい、後回しにしちゃって……」
「おはよう、雪ちゃん!」
「おはよう。渚、髪の毛跳ねてるよ」
家まで迎えに来てくれた雪ちゃんが、クスクスと笑いながらあたしの髪を手櫛で整えてくれた。
「だって、春休みの宿題が終わらなくて、アイロンする暇がなかったんだもん」
「……渚、ちゃんと終わらせたって言ってたよね?」
あたしの言い訳に怪訝な顔をした雪ちゃんに、慌ててハハッと渇いた笑いを返す。
「ぶ、物理だけ……つい、後回しにしちゃって……」