ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「……っ、雪ちゃんとっ……話した……の?」


涙混じりの声で途切れ途切れに訊けば、お兄ちゃんは眉をしかめたまま小さく頷いた。


「さっき、雪緒と会ったんだ」


雪ちゃんとお兄ちゃんがどんな話をしたのか、あたしにはわからない。


だけど、お兄ちゃんの言葉に納得する事なんて、絶対に出来るはずが無かった。


「なんっ、でっ……?何でよぉっ!?」


お兄ちゃんは悪くないのに、感情が上手くコントロール出来ない。


「お兄ちゃんはっ……何があっても、あたしの味方だっ、て……っ、言ったじゃなっ……!」


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