ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

優しい厳しさ

翌日になっても、あたしは何もする気になれなかった。


相変わらず、水分以外はほとんど口にしていない。


それなのに空腹感も無くて、ベッドに身を沈めたままぼんやりと過ごしていた。


学校だって、ずっと休んでいる。


このままじゃいけないって事は、いくら甘えてばかりのあたしだってわかっている。


だけど……。


今はもう、本当に何も考えたくないんだ……。


心配してくれているお兄ちゃんや両親には、すごく申し訳ないと思う。


それでも起き上がる気力すら無くて、ベッドから出る事すら億劫だった──。


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