ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
あたしの気持ちを察したのか、真保が大きなため息をついた。


「どうせ、『内申なんて関係ない』とか思ってるんでしょ?」


図星を突かれて口を噤むあたしを、彼女は呆れたように見ている。


「いくら実家に就職するって言っても、ちゃんと学校に来なきゃダメだよ」


真保の言い分は、よくわかる。


あたしだって、そう感じていない訳じゃないんだから……。


だけど──。


「ずる休みしてないで、ちゃんと学校に来なよ?もうすぐ模試だってあるんだから!」


“ずる休み”って言葉に、一気に苛立ちが募った。


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