ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「……そんな言い方しないでよっ!!」


完全に、八つ当たりだった。


真保は何度も連絡をくれていたし、今日はわざわざ家まで来てくれた。


そんな彼女の態度には、あたしへの心配が詰まっている。


それなのに、あたしは真保の言葉を許せなくて──。


「真保には……雪ちゃんが“全て”のあたしの気持ちなんてわかんないよっ!!何も知らないくせに、説教なんてしないで!」


涙を浮かべた瞳で彼女を睨んで、全力で怒鳴ってしまった。


「知ってるわよっ……!」


すると、真保が絞り出したような声で呟いた。


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