ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「どうしてっ……!真保にそんな事言われなきゃいけないの!?」


自分が甘えただって事くらい、よくわかっている。


だけど、こんな時にあんな風に言われてしまったら、責められているとしか思えなくて──。


「真保には……あたしのつらさなんてわかんないじゃん……」


ポロポロと涙を零しながら、泣き声で呟いた。


「そうだよ……」


「だったら──」


「でも!」


肯定した真保に言い返そうとしたあたしを、彼女が大声で遮った。


「雪緒君の方が、たぶん渚よりもずっとつらい思いしてるよ……」


< 171 / 500 >

この作品をシェア

pagetop