ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「バッカじゃないのっ!!」


返って来たのは、呆れと怒りが混じった声。


その勢いに怯みながらも、真保の瞳を真っ直ぐ見る。


彼女は唇を噛んで、両手で作った拳をギュッと握っていた。


「アンタ……何年、雪緒君の事好きだった訳!?」


「え……?」


「何年付き合ってるの!?」


「えっ、なっ……?」


「渚は、雪緒君の何を見て来たのよっ!?」


状況を飲み込めずに戸惑うあたしに、真保が次々と言葉を投げ掛けて来る。


ポカンとしていると、彼女が息を小さく吐いた。


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