ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
ベッドに入っても、中々寝付けなかった。


寝不足なのに眠くならない事が不思議だけど、泣きながらベッドで過ごしていたさっきまでとは違って、今は心が落ち着いている。


秒針が朝に向かって時を刻むのを聞きながら考えているのは、やっぱり雪ちゃんの事ばかり。


雪ちゃんの言葉を思い返すと、泣きたくなるくらい胸が痛むけど……。


お兄ちゃんや真保にあたしの事を頼んだ彼の行動を思い返せば、その痛みも少しくらいは和(ヤワ)らぐ。


結局は堂々巡りの状態だけど、心は少しずつ冷静さを取り戻し始めていた。


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