ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
そっか……。


違和感の正体に気付いたあたしは、ベッドから出てコルクボードの写真を剥がした。


写真の中の雪ちゃんが、まるであたしに笑い掛けるように微笑んでいる。


大好きな優しい笑顔を見つめながら、唇をきつく噛み締めた。


雪ちゃんを好きになって、だけど叶わない想いなんだって事に傷付いて……。


一度は、彼から離れる事にした。


それでもその想いは消せなくて、結局は雪ちゃんの傍にいたいって気持ちが強くなる一方で……。


長い間温めて来た想いを、精一杯の言葉で彼に告げた。


そして……。


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