ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
この想いの強さは、きっと誰にも計り知れない。


それを心に抱いている、自分自身でさえも……。


そして……。


想いの強さの先にあるのも、やっぱり雪ちゃんへの想いだけだから。


「あたし……雪ちゃんがダメって言っても、絶対に離れないから」


ハッキリと告げると、彼はあたしの手を強引に退けた。


「雪ちゃ──」


「バカだなっ……!」


咄嗟に雪ちゃんの体を捕まえようとしたあたしよりも早く、彼が声を振り絞るように言いながらあたしの体を捕らえた。


フワリ、風が舞う。


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