ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

彼の内に潜む悪魔

雪ちゃんと海岸で会ったあの日から二週間以上が過ぎた十月中旬、この街の風景もすっかり秋色に変わっていた。


木々や紅葉は紅く色付いて、夏にはあんなにも賑やかだった海岸にはすっかり人気が無い。


制服だって、少し前の衣更えの時期に冬用の物に変わったばかりだったのに……。


昼間でも寒さを感じるようになった最近では、ベストやセーターが必要になりつつあった。


そして……。


そんな季節の移り変わりが目に見えるのと同じように、あたしと雪ちゃんの関係も以前までとは少しだけ変わってしまっていた──。


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