ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
あたしの学校が終わる時間に合わせて、海岸で待ち合わせをする。


それが、今のあたし達の平日の過ごし方。


以前までなら、雪ちゃんの大学やバイトに合わせて会っていたから、平日に毎日会うなんて出来なかったけど……。


今の彼には、全くと言ってもいいくらい予定が無いから。


雪ちゃんは、後期の授業が始まる九月の中旬頃には大学を退学するつもりで、八月の下旬頃には退学届を提出していた。


つまり……。


あたしに別れを告げた時点で、雪ちゃんは大学を退学していたんだ。


そして、同時期にバイトも辞めていた──。


< 211 / 500 >

この作品をシェア

pagetop